人と人
この、介護職に出会い、介護する側・介護される側の両方があるなとおもいました。
両方の立場がありますが、必ず言えることは、人は、生きている限り、いつかは、介護される側の立場に回るということです。
どの方にも、「できれば世話になりたくない。世話をかけたくない。」という思いがあります。また、「これだけしてあげてるのに。なんで分かってくれないの。」という介護者の言葉をよく耳にします。
確かに介護するということは大変なことです。
近ごろは、最期まで在宅で介護ができる医療体制が整っていますので、いざ介護が必要になったとき「できることなら在宅で看取りまでしてほしい」とお思いの方が多いようです。そうなると一方のご家族は介護する側となりますので、大変だと思いますが・・・。しかし実際は病気や家族の考え方など、状況によって変わってきます。
介護の世界はある日突然、介護する側・される側に回ります。わたしたち介護の現場にいる者でも、頭の中で考えているようにはうまくまいりません。
ある方からお話を聞いたお話ですが、介護に携わる中でいつも思い返すのが、奥様の顔さえ分からなくなったある重度の認知症患者さんの「君、この人(奥様)は僕の高級介護人なんですよ」という言葉が忘れられないそうです。
いろいろな思いを抱えますが、今、自分が介護する側にいることで「愛ある介護者」に。される立場になった時は、感謝の心を持った利用者になって人生を終わりたいものだと思います。
2009.08.06|ブログ